西川・岩本研究室(ヒューマンメディカルロボティクス)について   【発足(名称変更):2017.4.1/設立:2010.4.1】

■工学から発信する次世代医療:ヒトと親和性の高い医療ロボットを創る!


■西川・岩本研究室の発足にあたって(ごあいさつ)
 内視鏡手術は、患者の腹部や胸部に開けられた数個の小さな孔からカメラ(内視鏡)と手術器具を挿入して外科的処置を行う方法です。 開腹・開胸手術に比べ、患者に優しく美容面や経済面でも優位なため、急速に普及しています。 CTやMRIをはじめとした画像診断技術の飛躍的な進歩もあり、このような低侵襲型手術への期待は年々増加していますが、その一方で、 外科医には非常に高度な技術が要求されるため、医療事故も多発しています。 この問題に対処するべく、米国製の手術支援ロボットが2009年の医療機器としての認可以来、 日本各地の大都市・大病院に導入されており、わが国の医療ロボット市場を席巻しています。 しかしながら、その初期導入コストと維持費の問題から、 医療過疎地や中小規模の病院ではほとんど普及していない現状があります。
 西川・岩本研究室では、現存の手術支援ロボットには、 ハードウェア・ソフトウェアの両面で本質的な「限界」があり、この「限界」を打破しない限り、 内視鏡手術のさらなる発展は望めないと考えています。 ハードウェア面の限界とは、「現在の手術支援ロボットが産業用ロボット技術をベースに作られたこと」 に起因する小型軽量化、清潔性、安全対策に対する限界です。ソフトウェア面の限界とは、 現存のシステムにおいて「人間(外科医)がロボットの全ての自由度を遠隔操作しなければならないこと」 に起因する操作性・インタフェースの限界です。
 一般に、産業用ロボットと医療ロボットの要求仕様は大きく異なっています。 産業用ロボットは、ヒトと隔離された環境下で、高出力、高速、高精度が重要視されますが、 医療ロボットは、ヒト(医者や患者)と共存する環境下で、安全、清潔、使いやすさ、 つまり「ヒトとの親和性」が最優先されます。 産業用ロボットに端を発する現存のアプローチでは本質的に限界があり、 医療ロボットに適した新しい機構・アクチュエータとその制御・インタフェース技術の開発こそが、 来るべき少子高齢化社会において質の高い医療とQOL(国民の豊かな生活)を保証するための最重要課題であると考えています。
 西川・岩本研究室では、このような研究背景と社会状況を踏まえ、「工学から発信する次世代医療!」 を合言葉に、ロボティクス・メカトロニクス・コンピュータビジョン技術を駆使して、 医者の「新しい目と手」(医療ロボット)を創るための研究を第一優先課題として推進していきます!
 西川教授(Autonomyグループ)は、専門のロボティクス・コンピュータビジョン技術を活かして、 とくにソフトウェアの限界を打破するための医療ロボットの知能化・標準化を提言します。
 岩本助教(Mechanismグループ)は、専門のロボティクス・メカトロニクス技術を活かして、 とくにハードウェアの限界を打破するための医療ロボットの新しい機構の創出を目指します。
 なお、「ヒトとの親和性」に重点を置いた研究開発は、医療ロボット以外にも様々な応用が考えられます。 医療ロボットの研究と並行して(Human グループ)、 ヒトの神経―筋骨格系を理解する研究やヒト型・動物型ロボットの研究、 ヒト装着型デバイスの研究なども順次進めていきます。
 今後とも、西川・岩本研究室をよろしくお願いします。
西川 敦、岩本 憲泰 
2017年4月1日 

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2017/05/14
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2017/05/05
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2017/05/03
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2017/04/06
岩本助教代表の科研費も新規採択!よって今年度は合計5件です。課題番号: 17K14628, 17H05287, 17K06259, 16H01859, 15K05917
2017/04/03
西川教授代表の科研費が2件新規採択!今年度は合計4件です。課題番号: 17H05287, 17K06259, 16H01859, 15K05917
2017/04/03
4年生4名が新たに配属され、学生18名の研究室になりました!
2017/04/01
西川・岩本研究室に生まれ変わりました!Webもリニューアルしています!!
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2017/03/24
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2017/03/24
【祝】卒業証書・学位記授与式:M2の5名(3名就職、2名進学)とB4の4名(全員進学)が卒業!
2017/03/18
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2017/03/17
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西川研M2の木村祐太君が第36回日本生体医工学会甲信越支部大会で発表し「優秀賞」を受賞しました!Activities更新||Publications更新
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西川研B4の遠藤航君が平成28年度繊維学部成績優秀学生に選出されました![課程HP](Activities更新
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2016/09/14
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大阪工業大学M2の成木一希君が西川研究室に一週間滞在し共同研究を実施しました。
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西川教授が第2回永守賞表彰式典@京都ホテルオークラに出席し受賞講演 [賞状とトロフィー]
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日本経済新聞に金子製作所・中央大学との共同研究の記事が掲載
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2016/06/13
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西川研・大学院生(博士課程リーディングプログラム履修生)募集のお知らせ【平成29年度4月入学および平成28年度10月編入】
2016/05/29
西川研・大学院生(修士課程学生)募集のお知らせ【平成29年度4月入学および平成28年度10月入学】
2016/05/27
西川教授が「第2回永守賞」の受賞者に選ばれました!
2016/05/10
ElsevierからSmart Textiles and Their Applications, 1st Editionが発刊されました(D2井出君が第10章を執筆)。西川研のロボットハンドが本の表紙を飾っています!(Publications更新
2016/04/28
第55回日本生体医工学会大会で発表(Publications更新
2016/04/08
科研・基盤研究A(代表:東京女子医大・正宗賢教授、FY2016-2020)が採択になりました!
今年度の科研は3つです:課題番号 26420196, 15K05917, 16H01859
2016/04/01
4年生5名が配属。学生14名の研究室になりました。
2016/04/01
西川研ホームページを大幅リニューアルしました!

西川・岩本研究室へのアクセス

〒 386-8567 長野県上田市常田3-15-1
信州大学繊維学部機械・ロボット学科
バイオエンジニアリングコース
感性工学・バイオエンジニアリング棟(H棟)
2階209室(西川教員室)
2階210室(岩本教員室)
1階102室および103室
総合研究棟2階 クリーンルーム
ならびに総合研究棟6階 605室
H棟は上記リンクの建物配置図の10番です。

Autonomy/Mechanism関係の共同研究

  • 2012.4~現在:ローカル操作型術具マニピュレータ (大阪工業大学・国立がん研究センター東病院・京都大学との共同研究)
  • 2015.12~現在:3D内視鏡下手術支援カメラ助手代行ロボット (中央大学・金子製作所・国立がん研究センター中央病院ほかとの共同研究)
    ※2017.4より文科省・新学術領域研究(多元計算解剖学)に採択
  • 2016.4~現在:基盤研究A「多マスタ・多スレーブ選択結合型ミドルウェアが拓く次世代手術支援ロボットシステム」 (東京女子医科大学先端生命医科学研究所・大阪工業大学との共同研究)

Humanグループ関係の共同研究